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小さく穏やかに暮らしたい

物を減らして心穏やかに暮らしたい主婦の日記。

嬉しかったこと

いま私は専業主婦なのですが、つわりで働けなくなるまでは、病院薬剤師として勤務していました。

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社会人になって初めての職場は、都会にある総合病院で、そこでいろいろな経験をさせてもらいました。
その中の1つが、緩和ケアチームでの活動です。
医師・看護師・栄養士・薬剤師・ソーシャルワーカーなど様々な職種の者たちが集まって、協力し合いながら、がん患者さんのケアをしていくというものです。
まだ若く未熟な私を育てようとしてくれたのか、上司はそのチームに私を配属させました。
二十代の、社会経験も臨床経験も浅く、家庭も持った事のない私。
稀に自分と歳の近い患者さんもいましたが、多くは人生の先輩たちでした。
若い私なりに、職務に全力で取り組みましたが、これでよかったのかなといつも問いかけながらの日々でした。
患者さんはほとんど早くて一週間、長くても半年以内に亡くなられてしまう方たちだったので、その方たちから答えを得ることも出来ません。

6年前に私はその職場を辞めたのですが、最近その職場での元上司と連絡を取ることがありました。

「Kさんが、〇〇さん(私の旧姓)元気にしてるか?って聞いておられたよ。
ガンだと分かって、訳も分からないまま治療が始まったけど、毎日顔を見に来てくれて、話を聞いてくれて、ありがたかったって。」

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聞いた瞬間、不思議なもので、ぶわっとその方の顔やご家族のこと、病歴、飲んでいた薬、治療歴、交わした会話などが蘇ってきました。
Kさんは、自分の父親より少し年上の男性で、ガンと分かって最初の抗ガン剤治療からずっと私が担当した患者さんでした。
明るい方で、外国で勤める未婚の息子さんがいて、「早く結婚して落ち着いてほしい。うちの息子どうや?」なんて冗談を言ったりしておられました。

Kさんが今も生きておられる、そして私なんかの事を覚えていて、感謝して下さっている。
その事に、ただただ感動しました。
心の底から嬉しかったです。
悩みながら、ただひたすら未熟なりに頑張っていた日々。
Kさんの言葉に、答えを頂いたような気がします。

読んで下さり、ありがとうございました^^